たりたの日記
DiaryINDEXpastwill


2001年08月08日(水) ダイエット宣言

昨日の日記のバジルのパスタといい。さっき書いた博多ラーメンの書き込みといい、私の体は相当おいしいものを求めているようだ。
そして、これはまさしくダイエットのせい。食べることをセーブしていると、食べ物に対して敏感になるような気がする。より味わえるというか、食べ物のおいしさが身にしみるのである。これはきっといいことなのにちがいない。これまでのバカ食いは食べ物に対してとても失礼だったと反省している。

小さい頃、弟とのけんかの場面で、私はブタといわれていた記憶があるし、小6の時は健康優良児として表彰されたが、そのころから細かったためしなどなく、普通よりやや太めを通してきた。高校生の頃、○○キロを突破し、あまりになさけないかっこうになってしまったので、毎日こんにゃくを茹でて、そればかり食べるという変なダイエットをした記憶がある。あまり効果はなかったように思う。その後は仕事や育児と体を使うに伴い、普通よりやや太めに戻り、その後はダイエットにも運動にもずっと無頓着できた。ところがだ、この一年のうちに異常に体重が増してしまった。あのまるまると太っていた高2の時の体重をついに越えてしまい、戻る気配がない。このまま無頓着を続ければ、大変なことになると思いつつも、また、夫や息子たちに忠告されようとも、食べたいものを食べたいだけ食べる生活を改めようとはしなかった。あの頃のように、必死でこんにゃくを食べていたのはそれなりに外見を意識していたのにちがいない。でもね、もはや押しも押されもされぬ中年の身の上、外見なんてどうだっていいじゃないとどこかで、いや全身で思っていたのだ。控えるどころかやけ食いの感があった。甘いものを口に放りこむ度に「毒を食らわば皿まで」と自虐的につぶやいていた。

それなのに昨日からダイエットを始めた。電話での勧誘販売にみごとひっかかってしまったのだ。まずは1週間お試しでセットの商品が一万円、しかも電話でカウンセラーにアドバイスを受けながらやっていくという。たいていは即断るこの手の電話につかまってしまった。セールスウーマンの声がそれっほくなく、そうですねとか、お気持ち分かりますとか、抵抗を示す(一応抵抗したのだ)私を跳ね返さない調子だった。そして一旦は断わったのだ。そしてその後も気をつけることをせず、やけ食い状態をつづけていた。それから1ヶ月くらいたっただろうか、あのダイエットのセールスウーマンから再度電話があった。あの穏やかな控えめな声だった。今度は抵抗しなかった。私の状態は1ヶ月前よりはるかに悪くなっていたし、自分の力だけではダイエットに自分を向かわせることができそうもないと断念したのだった。

届いた商品というのは、プロテインという大豆を粉にして、それにビタミンやら、いろいろな栄養素を混ぜたものと、脂肪を燃焼させる働きのある錠剤や血液をアルカリ性にする錠剤が2種類、あとはおまけのこんにやくのゼリーと玄米御飯。商品が届いたら無料電話でカウンセラーと話し、ダイエットのアドバイスを受けるということになっている。専門的なカウンセリングを期待して電話してみたが、伝わってくる印象はなんとかまるめこんで高いダイエット商品を買わせようというもので、声に少しも誠実さが感じられなかった。しかも先のセールスウーマンは月に一万円ぐらいと言っていたのに、これは36回払いにした時の金額で、理想体重になるまでの4ヶ月にかかる費用は26万という。馬鹿げている。こんな大金、ダイエットごときに払えるわけがない。こういう場合、彼等は分割払いという方法で迫ってくるが、2年6ヶ月は何も商品がないまま、お金だけ払い続けることになる。たとえ4ヶ月で10キロ減ったとしても、その後また10キロ増えないと誰が言えるだろう。一月に6万以上もかけるという恐ろしい事体を目の前にすれば、どんな過酷なダイエットや運動も自分でできると思った。
このダイエット会社にお試しの一万円以上けっして払うものか。よし自力で10キロ痩せてやろうじゃないの、とむくむくと闘争心がわいてきたのである。あの押し付けがましいカウンセラーは彼女の会社には貢献しなかったことになるが、私のダイエットには多いに弾みをつけることになった。それにしても26万円なんて!みなさんくれぐれも御用心。



たりたくみ |MAILHomePage

My追加